デザインが良くなったらどうなるの? #30

おはようございます。株式会社NASUです。 10月に入り、季節は秋本番。 穏やかな気候の中にも変化の兆しがあり、新たな挑戦に向けて動き出すには良いタイミングです。 一方で寒暖差のある日が続いていますので、体調にはどうぞお気をつけください。今月も、ビジネスをより良くするためのデザインの知見をお届けします。
今週のテーマ:
01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える:デザインアワードで落ちてわかった、言葉の大切さ。
02 | 世の中のデザインを深掘りする:既視感から一歩抜け出すフォント選び。
03 | NASUのデザイン、その意図と狙い:変わっても伝わる、誰にでも浸透する標識のようなロゴへリブランディング 「ソコカラ /SOCOCARA」ブランドロゴ
04 | デザインの疑問に一問一答!:Q:一目見て惹かれるデザインはいいデザインなのか?
01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える
デザインアワードで落ちてわかった、言葉の大切さ。
(執筆 : 前田高志)
「デザインは、どうでもいい」。
もちろん本気ではないですよ。でも、半分くらいは本音です。 理想を言えば、言葉だけで機能するのが一番いいと思っている。絵や形に頼らなくても、「ああ、そういうことか」と人の心に届く。そんな言葉を探していたい。
NASUはデザイン制作会社だけど、僕たちは「言葉」をとても大事にしている。 ブランディングでもロゴでも、まず最初に考えるのは言葉だ。 その企業が何を大切にしているのか、どんな空気をまとっているのか。言葉が定まれば、もう8割できたようなもの。あとは、その言葉をどう形にするかという作業になる。(実際には言葉と絵を交互に磨いていきます。)
先日、SNSで見た万博のあるオブジェが印象的だった。最初は「おばQみたいやな」と思った。でも作品タイトルが「哲学」だったと知った瞬間、見方が変わった。「これ、どういう意味で“哲学”なんだろう?」と考え出した自分がいた。

https://www.threads.com/@sari420mama/post/DOupFHGAcEk?xmt=AQF0VVf2m4Lyj1tGUctAVLnVt915jiXsKBB2WjAso4PHWQ&slof=1 より引用
言葉ひとつで、作品の奥行きが変わるそれまではただの造形だったものが、突然“問い”になる。言葉って、そういう力がある。絵は直感的に伝わるけど、言葉は想像を深くしてくれる。 アートもデザインも、結局は“対話”だと思う。 言葉はその対話のきっかけになる。
こんな話をしたのも、言葉とデザインについて考えるきっかけがあったからだ。去年のあるデザインアワードで、NASUは全滅だった。
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- 既視感から一歩抜け出すフォント選び。
- 変わっても伝わる、誰にでも浸透する標識のようなロゴへリブランディング 「ソコカラ /SOCOCARA」ブランドロゴ
- 課題:ソコカラの「車の価値再生」という理念を、誰にでも伝わるかたちで表現する。
- NASUからの提案:矢印のモチーフで「再スタート」と「価値循環」を視覚化する。
- Q:一目見て惹かれるデザインはいいデザインなのか?
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