デザインが良くなったらどうなるの? #32

株式会社NASUのメールマガジン
株式会社NASU 2025.11.11
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おはようございます。株式会社NASUです。11月となり本格的な秋ですね。街やお店ではもうすでにクリスマスの展開があり、いよいよ年末が近づいてきているのを感じます。朝晩は冷え込む日も多いので、体調にはくれぐれもお気をつけください。本日もビジネスに役立つデザインの知識をお届けします。

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今週のテーマ:

01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える:天からの配剤で着地をずらす——創業家族の一枚が教えてくれたこと

02 | 世の中のデザインを深掘りする:寒さに背中を押された——池袋駅で見たユニクロの“結果が出る”デザイン

03 | NASUのデザイン、その意図と狙い:土木と造園で「ひとつひとつ」良くする、一貫した姿勢を体現したデザイン 株式会社小林土木緑化 

04 | デザインの疑問に一問一答!:Q.モノクロサイトに「色」をどう取り入れる?

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01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える

天からの配剤で着地をずらす——創業家族の一枚が教えてくれたこと

(執筆 : 前田高志)

先週、リブランディング案件の撮影で、とある企業を訪ねた。社長と副社長(奥様)、そして常務である息子さん——創業家族が現場にそろう、めったにないタイミングだった。下見の段階から、僕はその会社の原点に惹かれていた。今は本社オフィスが3拠点にも広がっているが、その間に創業の場所がまだ残っている。社長と奥様が会社を立ち上げ、息子である赤ちゃんを背負いながら働いたというエピソードを聞いたとき、「ここで撮りたい」という気持ちがずっと心の片隅にあった。

撮影当日は雨予報だったが、運よくまだ降っていなかった。社長の個人カットが終わったタイミングで、副社長が「社長の撮影があると聞いてたので、勇姿を見に来た」と顔を出された。その瞬間、条件がそろったと感じた。「ご夫婦で、思い出の場所で一枚いかがですか。もし叶うなら、息子さん(常務)にも加わっていただけたら」そう提案した。結果、創業家族の写真が撮れた。立ち会っていた社員さんたちもスマホを構え、少しざわつくような歓声が上がった。あの空気はまぎれもなく、ブランドの核に触れた瞬間だった。

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  • 寒さに背中を押された——池袋駅で見たユニクロの“結果が出る”デザイン
  • 土木と造園で「ひとつひとつ」良くする、一貫した姿勢を体現したデザイン 株式会社小林土木緑化
  • Q.モノクロサイトに「色」をどう取り入れる?
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