デザインが良くなったらどうなるの? #7

株式会社NASUのメールマガジン
株式会社NASU 2025.04.02
読者限定

おはようございます! 株式会社NASUです。11月の後半に入りました。寒さが本格化してきたため、NASUのオフィスも暖房器具や加湿器を出したり冬支度に入りました。NASUがお届けするメールマガジン「デザインが良くなったらどうなるの?」の7号をお届けします。

「デザインが良くなったらどうなるの?」では、主にビジネスパーソン向けに「デザインをよくすることがビジネスにどう影響するのか?」をお伝えしていきます。

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今週のテーマ:

01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える:
Amazonロゴのリファインに学ぶブランド進化のヒント

02 | 世の中のデザインを深掘りする:
「騙すデザイン」と「嬉しくなるデザイン」の違い

03 | NASUのデザインが生んだビジネスの変化:
情報を減らしてスッキリした名刺を作りたい

04 | デザインの疑問に一問一答!:
Q:大きな会社におけるブランディングはボトムアップにすべきかトップダウンにすべきか。

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01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える

Amazonロゴのリファインに学ぶブランド進化のヒント

(執筆 : 前田高志)

どうも!前田高志です。急に寒い!もう12月なんて信じられない。つい最近、Amazonのロゴがリファインされました。これを見てハッとしました。「こうあるべきやんなぁ」と。文字間を詰めて矢印も太くカーブも調整し、一体感が増している。シンプルながら洗練された印象に変わっています。この変化には、ビジネスの観点で見逃せない学びがあります。

なぜリファインが必要なのか?

(<a href="https://x.com/avstorm/status/1856654991294955895" target="_blank">Andreas Storm</a>さんの投稿画像をお借りしました。)

Andreas Stormさんの投稿画像をお借りしました。)

これまでのロゴは今から約25年前、2000年に作られたものです。「AからZまで揃う」という意味を込めた矢印が特徴でしたが、今やそのメッセージは十分に浸透しています。顧客に新鮮さを感じさせ、テクノロジー企業らしい進化を示すため、次のステップとしてデザインが見直されたのです。ちょっと遅かったくらいに感じてしまった。古びるリスクを避けることが、企業の競争力を保つ鍵となります。

また、今回の変更でロゴはよりシンボル化されました。AppleやNike、スターバックス、マクドナルドなどと同様、視覚的に簡潔なデザインは、情報伝達を速め、ブランド認知をさらに高める効果があります。将来的には矢印だけになるでしょうね。Amazonアプリはもう矢印だけです。

他社も示すリファインの重要性

SONYや資生堂も、長い歴史の中で何度もロゴを微調整し、時代に合わせて進化させてきました。重要なのは「変えすぎず、変えなさすぎず」というバランスです。頻繁に変えるとブランドがぼやけますし、変えなければ時代遅れに見えてしまう。Amazonはその最適解を示したと言えます。

自社のブランドに置き換えると?

ロゴは単なるデザインではなく、企業がどんな未来を描いているかを表現する象徴です。今回のリファインから学べるのは、「ブランドも進化が必要」ということ。時代に合った形で、顧客に新しい期待感を与えることが重要です。

あなたの会社のロゴやブランド戦略は、今の時代に合っていますか?Amazonのリファインをヒントに、自社ブランドを見直すきっかけにしてみてくださいね!

ちなみに、NASUでもリファインのお仕事をお請けしています。

ロゴのリファイン事例はこちら

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続きは、3767文字あります。
  • 「騙すデザイン」と「嬉しくなるデザイン」の違い
  • 情報を減らしてスッキリした名刺を作りたい
  • Q:大きな会社におけるブランディングはボトムアップにすべきかトップダウンにすべきか。
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