デザインが良くなったらどうなるの? #22

株式会社NASUのメールマガジン
株式会社NASU 2025.06.24
読者限定

おはようございます、株式会社NASUです。6月も後半に入り、少しずつ夏の気配が色濃くなってきましたね。梅雨の合間の晴れ間に夏らしい陽射しを感じる日も増えています。年度初めの慌ただしさも落ち着き、日々の仕事にじっくり取り組める時期ではないでしょうか。

最近「この前のメルマガの内容が役に立ちました!」と具体的なご感想をいただくこともあり、続けてきて良かったなと感じる場面が増えています。今後も皆さまのお役に立てるようお届けしていきますので、ぜひご感想やご質問もお寄せいただけると嬉しいです。本日も、実務に活かせるデザインの知識をお届けします。

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今週のテーマ:

01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える:
クライアントを喜ばせるのは簡単だ。

02 | 世の中のデザインを深掘りする:
プラダのロゴが新しく見えた理由

03 | NASUのデザインが生んだビジネスの変化:
研修を受ける人のモチベーションがあがるようなデザインにしたい。

04 | デザインの疑問に一問一答!:
Q:なぜ公的文章は、あんなにも読みづらいのか?

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01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える

クライアントを喜ばせるのは簡単だ。

(執筆 : 前田高志)

こんなこというと「仕事舐めてる?」と言われそうですが、本当に思っていることです。

仕事を始めるとき、僕はまず「この先どうなっていくか」を想像する。たとえば会社案内のパンフレットを作る案件なら、クライアントは自社の哲学を広めたい。だから、この会社ならではの哲学が詰まっていれば、「すばらしいものができましたね」と喜んでくれるだろう。

でも、その喜びだけで終わってしまうと、どこか自己満足に近いものになってしまう。「受け手はどうだろう?」「伝われば成功なのか?」クライアントを喜ばせることもデザイン(サービス業)の仕事だけど、そこだけを気にするとクライアントの表層的な喜びを取りに行ってしまう。これは若いデザイナーに多い。だから僕は、作るからにはちゃんと役割を果たし、想定以上の効果が生まれるところまで見届けたいと思っている。正直に言えば、クライアントを喜ばせるだけの仕事はとても簡単だ。

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続きは、4869文字あります。
  • プラダのロゴが新しく見えた理由
  • 研修を受ける人のモチベーションがあがるようなデザインにしたい。
  • Q:なぜ公的文章は、あんなにも読みづらいのか?
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