デザインが良くなったらどうなるの? #17

株式会社NASUのメールマガジン
株式会社NASU 2025.04.15
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おはようございます。株式会社NASUです。4月も後半に差しかかり、陽射しが暖かく感じられる日も増えてきましたが、まだまだ肌寒い日もあって体調管理が難しい季節ですね。皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか。本日もビジネスパーソンの皆さまに向けて「実務に活かせるデザインの知識」をお届けします。ぜひ最後までご覧いただき、皆さまの仕事のお役立てください。

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今週のテーマ:

01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える:
未来を創る経営者こそ、万博ではデザインを見てください。

02 | 世の中のデザインを深掘りする:
グラフィックデザインはお客さんの心をつなげる“レーザービーム”

03 | NASUのデザインが生んだビジネスの変化:
「50年以上富士山を守る「土木業界の正義の味方」。若手を採用し次世代に引き継ぐデザイン」渡辺ブルドーザ工事株式会社

04 | デザインの疑問に一問一答!:
Q:デザイナーの評価の指標は何にすればいいと思いますか?

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01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える

未来を創る経営者こそ、万博ではデザインを見てください。

(執筆 : 前田高志)

大阪万博2025が開幕しましたね!大盛り上がりのニュースを見ました。どうしても今回の万博は政治の話になるからネガキャンが多くて心配しましたが、ひとまずはほっとしました。僕は先週テストランに参加させていただきました。僕が物心ついてからの万博は1985年のつくば博以来だったのでフラットに見ることができました。

言わずもがな、な話ですが、万博といえば世界各国の文化や先端技術が集まる一大イベントです。テクノロジーに目が行きがちですが、デザインです。未来のデザインという広義な意味もあるけど、僕が言っているのは、アウトプットとしてのデザイン。世界中からこれぞというプレゼンテーションが見れる。僕は、経営者とは「未来を作る」という意志を持つ仕事だと考えます。だからこそ経営者なら、どんなに忙しくてもぜひ万博に足を運ぶべきなのです。

まずは「大屋根リング」。この壮大な建物、写真で見るより圧倒的に狂気すぎました。

1970年大阪博の太陽の塔の狂気さが象徴的で、今回はミャクミャクくん、狂気でかわいくて記憶にも残るけど、めちゃくちゃでかい像ができるわけでもないし、物足りなさを感じていた。しかし、この「大屋根リング」が狂気すぎた。上には芝生エリアもあって、今の季節には最適だった。これだけでも見に行くべきだと思いました。1周2kmの巨大建造物。実際にはもっと高さがある分大きく見えた。閉会したら、11月から取り壊すようです。今しか見れない。 

その次におすすめは? と聞かれたら「ここのスシローに行っておけ」と言います。Facebookの知人も同じことを書いてて「やはり」となった。確かな独自ルートから得た情報によると、全国からエース社員が集められたらしい。ある意味、大阪万博はいわば舞台で世界にPRするのに最高の場所なのですよね。スシローもくら寿司が海外展開が好調という啓示ニュースを見るが、ますます発展しそう。世界的なサービスのUXに触れられるのも、万博体験ならではの楽しみ。

万博を「デザイン博」として見てみましょう。僕はデザイナーだから、そういう目線で見るけど、デザイナーじゃなくてもデザイナーになりきって見るだけで、吸収が全然違う。知人にデザイナーがいたら。一緒に行ってみると良いかも。外観・内部構造、ロゴやインタラクティブアートにいたるまで、とにかく細部までデザインが行き届いているのが万博の特徴です。反対にダメな部分も見えてきて、それも自分の事業に活かせます。

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続きは、5409文字あります。
  • グラフィックデザインはお客さんの心をつなげる“レーザービーム”
  • 「50年以上富士山を守る「土木業界の正義の味方」。若手を採用し次世代に引き継ぐデザイン」渡辺ブルドーザ工事株式会社
  • Q: デザイナーの評価の指標は何にすればいいと思いますか?
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