デザインが良くなったらどうなるの? #1

株式会社NASUのメールマガジン
株式会社NASU 2025.03.28
読者限定

はじめまして! 株式会社NASUです。私たちは、デザインで企業の魅力を遊び心を持って引き出すデザイン会社です。NASUがお届けするメールマガジン「デザインが良くなったらどうなるの?」の創刊号をお届けします。

「デザインが良くなったらどうなるの?」では、主にビジネスパーソン向けに「デザインをよくすることがビジネスにどう影響するのか?」をお伝えしていきます。

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今週のテーマ:

01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える:
『24時間テレビ』のデザインの力

02 | 世の中のデザインを深掘りする:
視認性だけがデザインではない!

03 | NASUのデザインが生んだビジネスの変化:
「3代に渡る会社、先代の意思を現社長に引き継ぎワンチームを作るデザイン」株式会社フタバ工研

04 | デザインの疑問に一問一答!:
Q. デザインが良くなったら、それでどうなるの?

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01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える

『24時間テレビ』のデザインの力

(執筆 : 前田高志)

どうも!NASU代表の前田高志です。メルマガの登録ありがとうございます。ビジネスにお役に立てる情報を発信していきますので、ご意見等あればいただけるとうれしいです。さて、今さら僕が言うまでもなくデザイン(ビジュアルコミュニケーション)は、ただの視覚的な美しさを追求するものではなく、ビジネスの成功に直結する強力なツールです。顧客の心をつかみ、愛されるブランドにしていく。今回は日本テレビ『24時間テレビ』のデザイン戦略をもとに、みなさんのビジネスに役立つデザインの使い方を語ってみます。(寄付金の着服は一旦傍に置いておきますね。マエデでも寄付したことがあるので、悲しい事実でした。)

まず、色の力がヤバい。『24時間テレビ』の黄色は、幸福や希望を象徴する色として視聴者の心に響く。日本では「しあわせの黄色いハンカチ」。国外でも兵士の無事の帰還を祈る黄色いリボンに使われている。黄色は色彩心理学的にもポジティブな感情をもたらすと言われています。色が人間の心に影響を与えることを侮ってはいけない。いや、当たり前すぎて忘れていませんか?

あなたの会社では、色の力を使えていますか?

次に、全員おそろいのTシャツが示す一体感(帰属意識の向上)です。これはスターバックスのバリスタの緑のエプロン、大企業によく見られる襟元の社章。同様の効果が見込まれる。僕の古巣の任天堂にも制服がありました。また知人の会社では、忘年会の日にドレスコードを定め赤を身につけていると聞きました。いい活用方法。

さらに、『24時間テレビ』は、1992年に「愛の歌声は地球を救う」というテーマをやってから、今の24時間マラソン+音楽のスタイルになったと記憶しています。サライが生まれた『24時間テレビ』を観てました。音楽はドラマチックでズルい。映画でいちばんの高揚するシーンでは音楽の力が使われている。ちなみにNASUではKANさんの「愛は勝つ」がテーマソングのような存在になっています。拙著『勝てるデザイン』『愛されるデザイン』にぴったりですよね?ほんとたまたまなんですが……。

デザインはビジネスの中核に据えるべき最最最重要な戦略ツールです。今すぐできることから取り入れて、あなたのビジネスを一歩進めてみませんか? 例えば、次の会議でチーム全員にお揃いのアイテムを用意し、ブランドカラーの活用を始めてみてはいかがでしょうか。

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続きは、4210文字あります。
  • 視認性だけがデザインではない!
  • 「3代に渡る会社、先代の意思を現社長に引き継ぎワンチームを作るデザイン」株式会社フタバ工研
  • Q: デザインが良くなったら、それでどうなるの?
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