デザインが良くなったらどうなるの? #3

株式会社NASUのメールマガジン
株式会社NASU 2025.03.28
読者限定

こんにちは! 株式会社NASUです。

私たちは、デザインで企業の魅力を遊び心を持って引き出すデザイン会社です。NASUがお届けするメールマガジン「デザインが良くなったらどうなるの?」の3号をお届けします。

「デザインが良くなったらどうなるの?」では、主にビジネスパーソン向けに「デザインをよくすることがビジネスにどう影響するのか?」をお伝えしていきます。

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今週のテーマ:

01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える:
任天堂ミュージアムについて

02 | 世の中のデザインを深掘りする:
デザインの落とし穴 – 知らないことがもたらす怖さ

03 | NASUのデザインが生んだビジネスの変化:
「お」!と街で発見する。薬局が身近に感じるデザイン GOOD AID株式会社

04 | デザインの疑問に一問一答!:
Q.ロゴだけ、Webだけなど単発の依頼でも受けてもらえますか?

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01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える

任天堂ミュージアムについて

(執筆 : 前田高志)

こんにちは、前田高志です。ようやく涼しくなってきました!そうだ、京都行こう。と思ったら12月でも抽選らしい……!?

ついに任天堂ミュージアムが10月2日にオープンする。12月も抽選という人気っぷり。この場所は、もともと宇治工場があった場所。新人研修の2週間の間、8:45に出勤するのが大変だった。会社案内用の写真を撮りに社長車で行ったこともある。

ショップにミュージアム。僕が社員のとき、ずっとあればいいなと思っていたことがどんどん実現されてうれしい。僕が任天堂にいたときは、任天堂本社の正門で記念写真するくらいしかなかった。

昔は美術館、展示にそんなに人は集まっていなかった。今は生活の中で、ミュージアムに行く文化ができている。15年前とかはミュージアムでそんなに集客できてなかった。アートの価値、アートを楽しむ余裕。文化が醸成してきたと感じる。そして、SNSの浸透が大きい。美術館はSNSを利用したマーケティングを強化しており、特にInstagramなどで「映える」展覧会が若年層を中心に話題になっています。例えば、森美術館の「レアンドロ・エルリッヒ展」では、SNS経由で55.6%の来場者を集めることに成功している (口コミラボ)。SNSを活用することで、美術館の情報が広く拡散され、来場者の増加につながっている。調べている中で、世界的にアート市場が拡大しており、特に2021年には過去最高の売上を記録したともあった。さらに、2022年度に行われた「美術館に関する意識調査」によると、美術館に年1回以上訪れる「高関与層」は、調査対象者の約40%を占め、特に都市部では若い世代が美術館を利用する傾向にあることがわかっています (国立アートリサーチセンター)。この美術館ブームにのってくるのがさすが任天堂。

任天堂ミュージアムの概要を見た。てんこもりである。巨大コントローラー、シューティング。「時雨殿」復活も熱い。花札作りから、ウルトラハンド、ウルトラマシーン、ビデオゲームより以前のコンテンツも。下手なテーマパークより楽しめるのではないか。任天堂は驚きを提供する会社。まだ隠しているコンテンツがあるに違いない。

オリジナルグッズのショッピングも楽しそう。見た目の華やかさもさすがだが、実は1番のコンテンツは「ゲームの思い出」。思い出があるのが強すぎる。思い出をシェアしあうのが最大のエンターテイメントである。この5〜6年、モノよりコトの時代とは800回くらいきいてきたけど、文化醸成によって、幸福感にお金を使うことが増えてきている。任天堂によって思い出は資産になることが証明されている。NASUやNASUのクライアントにも「幸福感のある体験コンテンツ」を提案していきたい。

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続きは、4183文字あります。
  • デザインの落とし穴 – 知らないことがもたらす怖さ
  • 「お」!と街で発見する。薬局が身近に感じるデザイン GOOD AID株式会社
  • Q:ロゴだけ、Webだけなど単発の依頼でも受けてもらえますか?
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