デザインが良くなったらどうなるの? #9

おはようございます!株式会社NASUです。いよいよ今年も残りわずかとなりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。寒さが一段と厳しくなりインフルエンザが流行しているようです。どうぞお体にはお気をつけください。さて、今年最後のメールマガジンをお届けします第9号です。今回もぜひお楽しみください。
「デザインが良くなったらどうなるの?」では、主にビジネスパーソン向けに「デザインをよくすることがビジネスにどう影響するのか?」をお伝えしていきます。
今週のテーマ:
01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える:
そのマーク、視認性だけでいいの?
02 | 世の中のデザインを深掘りする:
ビジネスに効く!広告から学ぶデザインの思考
03 | NASUのデザインが生んだビジネスの変化:
「企業らしさ」を出して、契約に繋げたい!
04 | デザインの疑問に一問一答!:
Q:会社のロゴでグッズを作ったのですが、なんかおしゃれになりません。コツはありますか?
01 | 前田高志がデザインの考え方・視点を伝える
そのマーク、視認性だけでいいの?
(執筆 : 前田高志)
おはようございます。デザイナーの前田高志です。
今年もラスト1週になりました!精一杯やりきります。
今日は少し古いデザインの話題になりますが、大事なことだと思い、書いてみます。
先日、JISマークの新旧を比較した画像がSNSで流れてきました。
JISマークは、日本産業規格(JIS)に適合した製品に付けられる信頼の証明マークです。2008年に表示制度の大幅改訂に伴い、新しいデザインに変更されました。
(デザイン変更の正式な施行は2005年ですが、完全な移行は2008年)

https://www.gbrc.or.jp/jis/mark/より画像をお借りしました。
いやぁ、これどう思います?
「なんか普通になった」「面白くない」「前のマークのほうがかわいい」と、感覚的にはそう感じるかもしれません。
しかし、JISマークは安心・安全の象徴です。視認性が高く、造形的にも優れた新マークは、その役割にふさわしいといえるでしょう
ただ、旧マークの愛らしさや記憶に残るエモーショナルな要素も無視していいのでしょうか?令和世代には馴染みが薄いかもしれませんが、「あったよね!」と懐かしく感じる方もいるはずです。旧マークには脳に刻まれるような独特のデザインがありました。
そこで思うのです。旧マークをベースにしつつ、新マークの技術で再デザインするという選択肢はなかったのでしょうか?
新マークが優れていることは前提として、他の規格ロゴも同じようなデザインになると、視覚的な区別がつきにくくなる懸念があります。アルファベット3文字の規格ロゴが世の中に溢れる中で、差別化は難しくなるかもしれません。
例えば、旧マークの特徴的な要素を残しつつ、太さや形状で視認性を高めたデザインにすれば、より優れたマークになるのではないでしょうか?
新マークは情報伝達を重視しており、論理的な情報を伝えるには優れています。しかし、それだけでは他のロゴと類似しやすく、記憶に残りにくい可能性もあります。視認性を損なわない範囲で、情緒的な要素を加えることも、選択肢として考えられるのではないでしょうか。
「情報が伝わる」「文字を大きく」「もっと詳しく説明が必要」。
皆さんも、こんなデザインに偏りすぎていませんか?
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- ビジネスに効く!広告から学ぶデザインの思考
- 「企業らしさ」を出して、契約に繋げたい!
- Q:会社のロゴでグッズを作ったのですが、なんかおしゃれになりません。コツはありますか?
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